2022年10月21日の練習(12)~指揮を見よう!~
フィンランディアでは、最初に内田先生から「来週栁澤先生の練習があります。お願いすることは指揮を見てください。もちろん暗譜ではなくて、指揮を見て歌えるようになりましょう」と今日の課題が示され、終盤の練習符号O以下を繰り返した後、最初に戻って練習しました。課題は、現時点で全部指揮を見るのは大変だが、最小限度、テンポは最初の一小節で決まるので最初のOi Suomiとフレーズが変わって新しいフレーズに入るところはしっかり指揮を見る。また、練習符号O以下では、17ページ上の段の3小節目にallarg.(allargando=アラルガンド=だんだん遅くしながらだんだん強く)が表記されていて、どの位遅くなるか指揮者が決めるので指揮を見る、koittaa,(208,209小節)は伸ばさない、最後のah―は歌い切ってここで一気にバシッと決める、響きが落ちないように最後は口を閉じないなど。
第九では、8月の栁澤先生の指導で難しくて最後まで課題として残るとされた631小節Ihr stürzt nieder,以下について、二重フーガまでを中心に練習しました。631小節の出だしについて、「何か皆さん怖がっているような感じがします。ピアノですがIhrが出たと同時にハーモニーが聞こえるように。同じように635のAh-、639のSuch’もいきなりハーモニーを」とのご指摘が。また、Ihr stürzt nieder, Millionen?の訳について、「ひれ伏すか諸人よ?」といったイメージだが、ひれ伏すとすると拝む対象が向こうにいてそこにひれ伏すということで、次が合わないと思っていた。ある本を読んだらここは「堕落するのか諸人よ?」との訳があって、この方が後と繋がって全体として希望があって一連の流れがはっきりするとのお話も。
また、フィンランディア、第九を通じてのお話として「指揮者は音を出さない音楽家です。きっと栁澤先生は指揮でものすごくしゃべります。こういう音楽をやりたいという意思を常に表しています。もちろん口でも説明しますけれど。音楽というのは、一度練習したものを再現するというよりはその場で作り上げる方が楽しいです。その先導役を指揮者が担っているわけで、指揮を見ないのはもったいない。無駄にしないように」と指揮を見ることの大切さを強調されました。
いよいよ来週は栁澤先生の2回目の練習です。合唱団単独では最後となりますので、是非出席し、この2か月の練習の成果を披露するとともに、ゴールに向けてどのような指導があり課題が出されるかしっかり受け止めるようにしましょう。