2023年8月4日の練習(2023-4)~一語一語、言葉・発音を確認して~

 今日の練習会場は野沢会館です。今回は会場の関係からパート練習はありませんでしたが、第一線で活躍されている声楽家の高橋宏典(たかはし こうすけ)さん(髙橋喜久子先生の息子さん)が駆けつけてくださり、素晴らしいバリトンソリストが加わっての充実した練習になりました。
 第2回練習以降、初心者練習、全体練習(パート練習)ともにドイツ語の歌詞、発音を一語一語しっかり確認しながらの練習が続いています。
 初心者練習は、前回やった238小節のFreude!から。練習番号D257小節からは一語一語読みを確認した後、繰り返し練習。内田満先生から「細かいことは抜きにしてもっと喜びを感じて歌いましょう」など。
 発声練習に続く全体練習前半は、216小節から高橋宏典さんのバリトンソロでスタート。「これぞバリトン!」の素晴らしい歌声に参加者一同魅了され盛大な拍手!
*練習番号D以下では、内田先生から「バリトンの後のコーラスが浅くなってしまわないように」「楽譜を見るために下を向くと声が出なくなるので楽譜の持ち方に工夫を」、「ベートーヴェンは、260小節から261小節のAlleにシンコペーションを使ってAlle Menschen werden Brüder(全ての人々は兄弟になる)を目立たせようとしている」など。
*284小節・練習番号Eからでは、「289小節のnieにスフォルツァンドが付いている。そうではないと否定する言葉で、言葉としては一番強い。gekonntまで大きく歌ってderのディミヌエンドでだんだん小さくする」など。
*練習番号Gでは、「KüsseのKüは、キュでもなく、クでもなくその中間で」「319小節のcheのスフォルツァンドをしっかり」など。
*331小節以下のマーチの部分は久保順平先生のテナーソロで通して歌い、練習は次回として練習番号Mに入り、各パート毎に音程を確認して練習し、前半を終わりました。
 全体練習後半は、最初に前プロのナブッコ「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」の演奏をCDで聴き、練習はもう少し第九をやってからとのこと。
*595小節以下では、603小節で女声がSeid umschlungenと入るところは「男声が堂々と歌ったのがホールの反対側から跳ね返ってくるような感じで」、603小節以下はその前と違って伴奏が歌との関わりがなくなるので「冷静にきちっとやらないとズレてしまうので気をつけて、619小節以下も同様」など。
*練習番号N以下では「ベースの方、高い声が出なくて持ち上がらない方、オクターブ下に逃げるよりよいです」、「この歌を通じてBrüder(兄弟)はとても大事な言葉です。619小節で女声が入ってくるところでは、アルトとベースは、ソプラノとテナーがBrüder!とちょっと膨らますところに合わせて」など。
 内田先生の巧みな話術に笑顔が絶えない「キッチリしながらも楽しい練習」が続き、21回目を迎える佐久第九合唱の基礎づくりが進んでいます。暑い毎日が続きますが、体調管理に気をつけて頑張っていきましょう。

いつも通りの準備体操。体をほぐして今日も頑張るぞ!
久保先生の発声練習は、入念な呼吸法の練習から
全体練習はパート練習なしで通して内田先生が
高橋宏典さんの「これぞバリトン!」の素晴らしい歌声に魅了され、我々も頑張らねば!

練習には毎回多数が参加して熱心に