2022年9月9日の練習(7)~フィンランディアを中心に~

 今日はコスモホールを離れて市民創錬センターで練習です。会場スペースからパート練習が難しいため、参加者の希望も確認しながら「フィンランディアを歌えるようにする」を目標に集中練習を行いました。
 最初に、フィンランディアを聞いたことのない人に感じをつかんで欲しいと、内田 満先生が音源を用意してきてくださり、山田和樹指揮、東京フィルハーモニー交響楽団、東京混声合唱団による演奏を聴いてのスタートになりました。先生からは「交響詩は物語や詩や情景などを音楽で表す標題音楽。フィンランドがロシアに侵攻されていた時に独立を願う意味合いで作られた曲で、今の情勢に合っているような気がします。最初はロシアに制圧されていて非常に重々しく重苦しい、それから自分たちで立ち上がろうと呼びかけるような感じです。勝利に向かって、解放に向かって進むという感じの、そして皆さんが歌うフィンランディア賛歌です。聴けばこんな感じだと分かる曲です」との解説もあり、多くの方が一聴してしっかりと感触をつかむことができたのではないでしょうか。
 練習では、前回の復習をした後、ブロック単位で音取りをしながら繰り返しやって、全曲を一通り練習しました。また、各パートで上下がある部分についてはどちらをやるか各自の希望による振り分けも行いました。内田先生からは「ハーモニーを楽しみましょう」「今日ほど時間をかけずに毎練習日最初に1回~2回位で少しずつやっていきます。今歌えないことを全然気にしないでください」などのお話がありました。一部の人を除いて、フィンランド語で歌うことは難しく、手こずりながらも何とか歌えたというところで、これからの練習の積み重ねが大事になります。
 練習の最後は第九で、ということで冒頭から590小節までを練習しました。内田先生から、プロのソリストが歌って合唱に移るところ(特に257小節以下)でプロ、アマの違いが分かるとのお話があり、「違いは歌っている意味を分かっているかどうかにある。歌詞自体も難解だが、この言葉はどういう意味か、単語だけでもよいので、分かるところを増やしてほしい。そうすれば表現の目安ができます」と、より完成度の高い演奏への課題が出され、各自の努力が求められます。
 次回練習日は9月23日(金・秋分の日)コスモホールです。
 9月16日(金)は練習がありません。お間違えなさらないようにしましょう。

毎練習日午後7時から30分間は内田先生による初心者練習
発声練習は髙橋喜久子先生「ナマの声でなく、ナマから上に通過した声を出しましょう!そこでプロとアマの違いが出ます!」
フィンランディアは、指揮を見つつ懸命に譜面を追って・・・